関西大学社会安全学部・大学院社会安全研究科 菅 磨志保(第3話) 長岡への移動の車中で、震災当日の様々な体験談を聞かせてもらった。 中には、7月の水害支援の恩返しとして、 10月20日に発生した兵庫県豊岡市の支援に入ろうとしたが中越地震が発生して、 とんぼ返りで新潟に戻ってきた人も。...
関西大学社会安全学部・大学院社会安全研究科 菅 磨志保(第2話) 電話の主は、同年7月に発生した新潟・福井集中豪雨の水害ボランティアセンター (以下VC)でお世話になった方だった。 頼りにしてくれたのだから役に立つ情報を、と思ったものの、 相手が語る苦悩をただ聞くことしかできなかった。...
滋賀大学大学院教育学研究科 高度教職実践専攻 藤岡達也(第2話) 1995年阪神淡路大震災でもボランティアで多くの被災者の方と関わり、 その中で、まさか神戸で、という言葉を何度も耳にした。 中越大震災でも、まさか新潟県で、という人々の驚きの声も聞いた。 地殻変動の著しい日本列島において、地震から免れている地域はない。...
滋賀大学大学院教育学研究科 高度教職実践専攻 藤岡達也(第1話) 中越大震災が発生した2004年は、新潟県だけでなく、 国内外の人々にとっても自然災害に対する認識が変わらざるを得ない年であった。 ここでも何人かの方が記載されている、同年7月に発生し、県内だけでも16名の 犠牲者(福島県を合わせると17名)を生じた新潟・福島豪雨の衝撃も大きかった。...
元新潟県県民生活・環境部 震災復興支援課長 丸山由明(第11話) 2005年1月4日「御用始め」の日。 1月1日付けの異動辞令が交付され、震災復興支援課が始動。 とは言え、当然ながら先の展望は全く見えない。 まずは市町村、振興局、北陸整備局や内閣府防災担当などへの挨拶回りで、 復興支援課の存在をアピール。...
元新潟県県民生活・環境部 震災復興支援課長 丸山由明(第10話) 2004年も12月になり中越はまもなく雪の季節を迎える。 「雪が降る前に」そんな思いで63団地3,460戸の仮設住宅の建設が急ピッチで進んでいた。 12月15日に全戸完成し、入居がほぼ完了する頃、 待っていてくれたかのように雪が降り始めた。...
公益社団法人中越防災安全推進機構 理事長 中林一樹(第19話) (新潟県中越大震災20年プロジェクト 実行委員長) 2024年10月23日、中越大震災から20年目が経ちました。 震災からどのように復興するのか。 その復興計画は、震災から立ち上がるホップの3年、 復興を本格化するステップの3年、 新たな発展を目指すジャンプの4年の10年計画で進めるとしました。...
おぢや震災ミュージアムそなえ館 堀澤淳司 インタビュー(第9話) (中越地震発生当時 小千谷市ガス水道局主任) 現在はガス管、水道管は地震に強いような管を使うようになっていると思います。 災害があったところに近い事業者が、水道であれば近い水道局の方たちが応援に行くという ネットワーク的なものも確立されてきているのではないかと思います。...
小千谷市にぎわい交流課 地域づくり支援員 石曽根 徹(第12話) 元小千谷市地域復興支援員(小千谷市産業開発センター所属) 私は、現在も地域づくり支援員(集落支援員)として小千谷市から派遣され、 地域担当を行っているが、最後に復興支援員も含めた支援員について考えてみたい。 おそらく広義ではいま話題の地域おこし協力隊も含まれると思われる。...
中越市民防災安全士会 関田孝史(第6話) (震災発災当時は、小千谷市職員 議会事務局) 小千谷市は、平成16年5月12日に市制施行記念式典を開催した。 その記念講演会の講師は日本人初の宇宙飛行士 毛利利衛さん。 その演題は「宇宙からの贈りもの 未来へのわが挑戦!」だった。 10月23日の大地震、それが宇宙からの贈りもの?...