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374 羽賀友信さん かく語りき「第十話 多文化共生」

長岡市国際交流センター長 羽賀友信(第10話)新潟県中越大震災20年プロジェクト事務局編集

 
必ず災害が起きたら、やっぱりその洗い出しをして次に手渡す。
これがより良き社会のために必要な防災の基本になってくる。
暗黙知として僕らの体験だけにしてはいけないっていうのはすごく大事なことですね。

やっぱり生き物なんです、災害はね。
だから日本のモデルに間違いなくここはなったんですよね。
ただやっぱりあのときに神戸が10年の空白をつくらないで、
きちっと総括して全国に課題共有してくれたら、かなりうちは楽だった。

外国人問題って何が特徴かというと、人口動態が一気に変わるんですね。
政治で変わる、制度で変わる、それから国内状況で変わる。
だから支援ってよく勘違いされるんだけど、
言語を喋れる人を集めてそれをセンターとして体裁を整えて終わりみたいなのが
今の日本の風潮。そんなの嘘っぱちだよ。
多文化共生っていう概念を深く理解しておかないといけないんです。

多様化が対立を生むのか、それとも相乗効果を生むのか。
違うことを違和感にせずに、納得できる形にしていくことですね。

長岡市国際交流センター長 羽賀友信(第10話)新潟県中越大震災20年プロジェクト事務局編集