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271 青葉台3丁目自主防災会の歩み 話題(5) 中越大震災2日目24日 町内及び避難所対応

青葉台3丁目自主防災会運営委員長(中越地震当時) 畔上純一郎(第5話)

 

夜中の1時過ぎ、長岡市から飲料水が少し届いた。
水運搬車は配送後に行くとの事で、避難所内に飲料水を入れる容器が無い事から、
町内防災会で用意しているクーラーボックスやジャグジーを用意し、
朝まで一次保管し、朝の飲料水にする事とした。

翌日も晴れとなり、早朝から防災員や避難所にいる町内役員で
被災状況を確認する事とした。
屋外の道路や電柱、斜面の崩れ等の状況を手分けして確認する事にした。

その結果、家屋では倒壊や火災の大きな被害はなかったが、
本棚や食器棚の倒れテレビ等、器物の落下破損等が多くみられた。
道路では上下水道配管箇所の地面沈下、
家の裏に亀裂が入っている箇所が数カ所確認された。
明らかに危険と思われる場所には、町内で行事用に保管していたブルシートで
亀裂を覆い雨による土砂崩れ予防対策を午前中に終わらせた。
下水道敷設道路の地盤沈下も市に連絡し、早急の復旧を依頼した。

日中に飲料水やパンやバナナ等の救援物資が届く(配布時の約束事を黒板に表示)。
飲料水は大勢集まり長蛇の列ができた事から、
急遽、給水量を‟世帯人数×7L”とする事で多くの人に行き渡るようにした。
又、日中避難所内人数が少ない中、
救援物資の運搬に多くの中学生が進んで手伝う頼もしい光景が見られた。

午後からは各世帯の家屋の被災状況と今後の避難対応等を確認する事にした。
訪問する世帯で地震発生から避難所運営まで自主防災委員の動きに労いの言葉を頂戴した。
又、町内のご近所が集まり食材を持ち寄り、バーベキューをやっているのが見かけられた。
夜中の11時頃に避難所に突然照明がつき、誰ともなくウォーとの歓声と拍手がおき、
重くのしかかっていた不安と緊張感の空気が一変した。

青葉台3丁目自主防災会運営委員長(中越地震当時) 畔上純一郎(第5話)