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262 平成16年(2004年)新潟県中越地震による土砂災害[被害状況] -忘れられない10月23日:全村避難指示-

国土交通省北陸地方整備局湯沢砂防事務所 事業対策官 石田哲也(第1話)

 

2004年10月23日午後5時56分頃、中越地方を中心にM6.8の地震により、
土砂災害は225件発生し、この土砂災害により人的被害5名(死者4名、負傷者1名)、
家屋損壊数87件(全壊18件、半壊27件、一部損壊48件)であった(国土交通省調べ)。

特に、芋川流域内では、斜面崩壊が842箇所や地すべりが124箇所で発生し、
堆積した土砂が河道を埋めた河道閉塞(天然ダム、土砂ダム、堰止め湖ともいう)
が52箇所発生した。

このうち、規模の大きな河道閉塞は、芋川本川に形成された5箇所
(寺野、南平、楢木、東竹沢、十二平)であり、
中でも東竹沢地区と寺野地区の河道閉塞は
大規模な地すべりによるもので閉塞高30mを超えた。

当時の山古志村では、多数の崩壊や地すべりが河道閉塞に加えて、
道路の寸断などにより地域全体に甚大な被害が発生し、
10月25日避難指示が発令され、全村避難となった。

国土交通省北陸地方整備局湯沢砂防事務所 事業対策官 石田哲也(第1話)