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256 和太鼓奏者になるまで(その1)

和太鼓奏者 坂牧颯人(第1話)

 

このタイトル、原稿間違えてないかな? と思うかもしれません。
大丈夫です、あってます。初めまして。和太鼓奏者の坂牧颯人と申します。

中越では唯一のプロの和太鼓奏者として、県内各地で太鼓の演奏、
個人やグループに向けての指導、楽曲制作、学校での講義や授業などを行っております。
他にもジャズバンド、DJ、ベリーダンス、アフリカンドラムなど
様々なジャンルとの異文化交流を行っております。

出身は旧山古志村の種苧原地区。和太鼓を初めて今年で18年目になります。

高校卒業後、太鼓芸能集団鼓童の研修所に入所し、
太鼓を中心に日本の伝統芸能を学びましたが、
研修所での稽古中に体を痛めてしまい、一年の留年の末退所。
約二年間の研修生活を経て、地元の山古志に帰ってきました。
その後は色々あって現在和太鼓奏者として活動しております。

中越地震から今年で20年。
中越地震に被災しなければ、今の僕は「和太鼓奏者坂牧颯人」ではなかった事でしょう。
間違いなく。

今回いただいたこの機会。
当時7歳の子供の視点から見た全村避難ではないもう一つの避難生活と、
和太鼓奏者になるまでを振り返っていこうと思います。
しばしお付き合いください。

【執筆】
 和太鼓奏者 坂牧颯人(第1話)