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250 中越地震で注目された“エコノミークラス症候群”の教訓を生かしたい

BSN新潟放送 メディア本部報道制作局 報道部長 酒田暁子(第6話)

 

中越地震で注目されたのが“エコノミークラス症候群”です。
私も取材を通して初めて聞きました。

小千谷市では当時、最大で約3万人の人たちが避難をし、
多くの人たちが車中泊をしていました。
車の中など狭い場所で長時間同じ姿勢を撮り続けると足に血のかたまり、
「血栓」ができます。
最悪の場合は死に至ることもあります。
全国各地で地震が起きるたびにこの「エコノミークラス症候群」に
注意することを呼び掛けています。

エコノミークラス症候群について長年研究している
新潟大学大学院の榛沢和彦特任教授を取材したことがありますが、
こうした災害現場でどう症状がでないようにするべきかを取材したところ、
避難所の整備の仕方によって「エコノミークラス症候群」は防げるというのです。
ではどう整備するのか!キーワードは「TKG48」でした。

トイレ、キッチン、ベッドを48時間以内に設置し、
被災者が安心して滞在できる環境を確保することだといいます。
国内での整備は難しいとも言われていますが、
中越地震の教訓を今後の災害現場で生かすべく報じ続けることが大事だと思っています。

【執筆】
 BSN新潟放送 メディア本部報道制作局 報道部長 酒田暁子(第6話)