中越市民防災安全士会 小林俊晴(第2話)
各家庭から持ち寄った懐中電灯をぶら下げ、
掘立小屋風テントの明かりを確保、みんなホッとしました。
子供たちや老人のためにと駐車場の持ち主の小児科医院から
待合室の長椅子や段ボールが提供されテントは更に快適に、
しかし隙間だらけのテントで寒さをしのぐには石油ストーブ1台では無理、
そこで秘策が登場しました。
殿町に近いわが町内には閉店したスナックのママさんがいらっしゃって、
閉店時に自宅に持ち帰ったハウスボトルがあるので、
体の内側から暖を取ろう‼ということになり、
クリスタルグラスならぬ紙コップで酒盛りが始まりました。
各家から漬物などのおつまみを持ち寄って飲みました。
体はそれなりに温まりましたが、
気が張っていたせいか全然酔った感じがありませんでした。
その晩は満天の星空だったことを記憶しています。
【執筆】
中越市民防災安全士会 小林俊晴(第2話)