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245 中越復興市民会議と中越防災安全推進機構(第1回)

公益財団法人山の暮らし再生機構 元理事長 山口壽道(第11話)(公益社団法人中越防災安全推進機構 元事務局長)

 

中越機構は、このタイミングで組織ミッションの再定義を行います。
理事会での議論、長岡市、小千谷市、復興基金事務局などへのヒヤリング結果も踏まえて、
伊藤滋理事長名で「伊藤ドクトリン」を公表し、
多くの機会を捉えて情報発信することに腐心しました。

また、ミッションを公表したと同時に、被災現場で住民と向き合い、
地域の「声」を丁寧に聴きながら支援活動を進めていた
中越復興市民会議(以下「市民会議」)との合流を模索します。

市民会議は、地震発災当初からボランティアで被災地支援を続けていた団体です。
彼らの活動原資は青年会議所からの寄付金で、
その名の通り、市民を巻き込んでの支援活動でした。

市民会議の活動は、多くの被災地域で大学等の調査研究機関、
青年会議所等の民間団体、各種ボランティア団体と連携して展開されていました。
連携した大学の研究者は、教え子たちを被災地域に送り込んできます。
彼らは、現地で多くを学び、成果をあげていきました。

【執筆】
 公益財団法人山の暮らし再生機構 元理事長 山口壽道(第11話)

 (公益社団法人中越防災安全推進機構 元事務局長)