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233 仮設住宅での生活(第6回)

小千谷市にぎわい交流課 地域づくり支援員 石曽根 徹(第6話)

 元小千谷市地域復興支援員(小千谷市産業開発センター所属)

 

ギリギリ降雪前には仮設住宅が完成し、入居が始まると、
ようやく個人や家族のプライバシーが守られる生活に移ることとなる。
地域内には小学校のグラウンドをはじめとして、2~3か所の仮設住宅が設置された。

幸い我が家は被害が少なかったので、自宅に戻り、
町内会長としての業務ができるようになった。
しかし、地震被害に追い打ちをかけるように、平成16年の豪雪が仮設住宅を襲う。

仮設住宅は長屋のように建てられ、
それが何棟か2間~3間の間隔を置いて設置されるため、
屋根からおろした雪のやり場に困った。
通路に除雪機も入れず、排雪するには建物の端までスノーダンプで運搬しなければならない。
排雪が間に合わない仮設住宅の玄関前には、雪の山ができる家もあった。
(つづく)

【執筆】
 小千谷市にぎわい交流課 地域づくり支援員 石曽根 徹(第6話)

 元小千谷市地域復興支援員(小千谷市産業開発センター所属)