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175 かたくりの会 ~山古志種苧原集落~

かたくりの会ミシン係 山﨑麻里子(第2話)

 

阪神・淡路大震災の被災地でつくられていた「負けないゾウ」が、
中越地震の被災地にも伝わってきました。
その負けないゾウを作り始めたのが、山古志種苧原集落の母ちゃんたちです。

震災後、「カタクリの会」として活動を始め、負けないゾウだけでなく、
錦鯉ちゃん、闘牛君、アルパカのぬいぐるみなどオリジナルのグッズも開発し、
山古志のお土産として喜ばれています。

アルパカのぬいぐるみは飛騨地方の郷土玩具サルボボの形を参考にし、
また頭の上には本物のアルパカの毛をくっつけています。
錦鯉ちゃんは通常8センチ程度のストラップです。
最近は2倍の大きさにしたワークショップキットも考案し、
地元山古志の子どもたちの学習教材にも取り入れられました。

毎週水曜日、種苧原の中道屋さんに集まってグッズを作っています。
どんなにおしゃべりしながらでも、作業の手は止まることはありません。

細々と、むりせず続けている活動で、年に1度、
メンバーで温泉旅行に行くのが楽しみな母ちゃんたちの作品は、
やまこしの「おらたる」で販売されています。
ぜひ手に取ってみてくださいね。

【執筆】
 かたくりの会ミシン係 山﨑麻里子(第2話)