元(公財)山の暮らし再生機構 地域復興支援員 臼井菜乃美(第6話)
地域の方と話していた時、
「臼井さんは何で山古志にいるの?」と聞かれたことがありました。
中越大震災の復興支援で…と話すと、
「でも震災のことは忘れたいんだよね。これからのことが大事じゃない?」といいます。
その通りだなと思いました。
しっかり風化されて土になってしまえば、教訓は未来につながるかもしれないし。
今思うと、私が着任したころには
地域復興支援員やその役割を知らない地域の方々がほとんどだったのではないかと思います。
地震がなくても毎年の冬は厳しいし、中山間地域で田畑を耕すのは過酷。
夏になれば草は生え、冬になる前にやることがたくさんあります。
山の暮らしは忙しい。
その過酷さを乗り切る知恵や技、人との繋がりの強さが、
地震の時に生かされたのだと、地域の人が言っていたではないか。
この人たちは大丈夫。では、私は何が出来るのか。
山古志地域に着任して2年。震災から13年目の年、山古志を離れることにしました。
「臼井さんは何で山古志にいるの?」と聞かれたことがありました。
中越大震災の復興支援で…と話すと、
「でも震災のことは忘れたいんだよね。これからのことが大事じゃない?」といいます。
その通りだなと思いました。
しっかり風化されて土になってしまえば、教訓は未来につながるかもしれないし。
今思うと、私が着任したころには
地域復興支援員やその役割を知らない地域の方々がほとんどだったのではないかと思います。
地震がなくても毎年の冬は厳しいし、中山間地域で田畑を耕すのは過酷。
夏になれば草は生え、冬になる前にやることがたくさんあります。
山の暮らしは忙しい。
その過酷さを乗り切る知恵や技、人との繋がりの強さが、
地震の時に生かされたのだと、地域の人が言っていたではないか。
この人たちは大丈夫。では、私は何が出来るのか。
山古志地域に着任して2年。震災から13年目の年、山古志を離れることにしました。
【執筆】
元(公財)山の暮らし再生機構 地域復興支援員 臼井菜乃美(第6話)