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117 そば打ち名人、腕をふるう

元(公財)山の暮らし再生機構川口サテライト 地域復興支援員 佐々木ゆみ子(第5話):

 

川口地域には地震後に立ち上がったそば打ち愛好家たちの地域活動団体があります。
そのひとつが「和南津そばの郷」。
和南津地区にボランティアとしてきていた「オールとちぎ」の方々が
そば打ちをしていたことから地域内で一緒に打つようになったことがその始まりです。

地震の翌年、2005年から作付けできない田んぼでそばの栽培を行っています。
田麦山地区の「田麦山そばの会」は2008年から活動をスタート。
田麦山地区内の高台である岡平でそばを栽培しています。
どちらの団体もそばのつなぎには海藻の「フノリ」を使ったのど越しのいいそばです。
イベントの際はそれぞれの打ち手が協力し合ってそば打ちを行ったりしています。

「和南津そばの郷」はコロナ禍からイベントを自粛していますが、
和南津産そば粉は道の駅あぐりの里で販売しています。
「田麦山そばの会」は年2回、春と秋にイベントを行っています。
11月19日に行われた「新そばまつり」では約300食用意したそばが完売しました。
打ちたて、茹でたての香り豊かな新そばを多くの方々が楽しみました。

【執筆】
 元(公財)山の暮らし再生機構川口サテライト 地域復興支援員 佐々木ゆみ子(第5話)