· 

109 高校1年生だった私の体験(2)10月23日 続き

元 川口きずな館スタッフ・旧川口町武道窪出身 赤塚千明(旧姓 渡辺)(第2話) :

 

駅前で一緒に避難していた人達が歩きだしたので、
自分たちもそこについて歩いて行ったら阪之上小学校に着いた。
小学校が避難所になるということだったので、ここに身を寄せることにした。

夜になり、毛布やおにぎりが配られた。
1人2枚毛布をもらったので一枚を下に敷き、その上に居場所を作った。

深夜0時頃になって、ようやく公衆電話を使って家族と連絡を取ることができた。
自分の家族も幼馴染の家族も全員無事だということがわかってホッとした。
母からは電話で川口は電気も水も止まっているから、
多分そのまま長岡に残った方が良いと思うけど、交通手段があれば帰って来なさいと言われた。

避難していた阪之上小学校には、その日はまだ正式に就任する前だった
泉田知事がお見舞いに来られたことを覚えている。

非常事態で神経過敏になっているせいか、
避難所ではほとんど眠れなかったので友達とずっと話していた。
たまたまだけど、気を遣わない幼馴染と一緒に居られて良かったと話した。

【執筆】
 元 川口きずな館スタッフ・旧川口町武道窪出身 赤塚千明(旧姓 渡辺)(第2話)