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095 中越大震災発生!消防士だった私の体験談②

NPO法人ふるさと未来創造堂 常務理事兼事務局長 中野雅嗣(第2話) :


身体を拭いて、服を着て、懐中電灯とラジオを持って家族と外へ。
地鳴り…?と思ったらその後すぐに余震(5強)が…。
危険なものがないのを確認して、その場でしゃがみ込みました。
「もうカオスだ…」と口ずさんだのを覚えています。

私の育った町内は行事もあまりなく、日頃から関係性が希薄だったので、
どの人がだれなのか、ろくにわからない。
知っているのは同級生の実家の元気なお隣さんくらい。
そのとても元気で世話焼きなおばちゃんは、
「大丈夫―!?」と大声を出しながら走り回り、
向かいのアパート全戸に声がけをしていた。

超重要な安否確認を一人でやっているおばさんを横目に、
震える家族を落ち着かせようと声がけをしていたところにまた余震…。

市職員は震度5弱以上の地震は自主参集。職場に向かわなければならない。
震えている家族を置いて、向かわねばならないのかと不安でいっぱいだったが、
母が帰宅したので一安心。相談して家族を頼むことにした。

 

【執筆】
 NPO法人ふるさと未来創造堂 常務理事兼事務局長 中野雅嗣(第2話)