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085 川口地域と石川県穴水町とのつながり

川口地域では中越地震を機に新たな活動や交流が生まれ、
現在でも続いているものが多数あります。
石川県穴水町との交流もそのひとつです。

中越地震後、川口地域の商店街の有志の方々で立ち上げた「本町通り復興活性委員会」。
復興とともに商店街の今後を考える中で、平成19年3月に発生した「平成19年能登半島地震」で
震度6強の揺れのあった穴水町の商店街組合と被災地間交流を行ったのが始まりです。

それ以後、商店街の活性化に向けた取り組みとして、両地域のイベントに出店し、
川口地域からは笹だんごや魚沼産コシヒカリを、
穴水町からは能登の牡蛎や干物などの販売を行い交流を続けてきました。

コロナ禍前、平成31年の川口地域の冬まつり「えちごかわぐち雪洞火ぼたる祭」にも
穴水町から「能登牡蛎焼き」、「いしるダレ焼き鳥」など名物をたくさん持って参加してくれました。
その際に、川口地域には自宅の1室を宿泊にと穴水町の方に泊まっていただいたり、
ボランティアとして販売のお手伝いをしたり…。
このようなお互いの顔が見える交流の積み重ねが川口地域と穴水町との強いつながりになっています。

元旦に大きな揺れが襲った「令和6年能登半島地震」。
被災された地域へ、川口地域でも被災経験があるからこそできる支援の輪が広がっています。

【執筆】
 元(公財)山の暮らし再生機構川口サテライト 地域復興支援員 佐々木ゆみ子(第4話)