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079 地域復興支援員のこと(その4)

先輩自慢をさせてください。

地域のこと、地域の人、何でも知っています。

中越大震災の地域復興の生き字引です。

そして、失敗を恐れない挑戦者でもありました。

イベントごとは仕切りがプロ。

(ちなみに地域の方もイベント慣れしており、運営のスキルが半端なかった…)

 

山古志に今、これが必要だ!と思ったら、すぐに企画立案、

会議で話し合い、合意が取れたら着手。これが早かった。

地域のリーダーたちから、こういうの出来る?と相談があったときも

「やります!」といって、方法、財源、人探し、案を提示。

できるところまで持っていく執念が凄かったです。

 

気づく力、フットワークの軽さ、失敗を恐れない強い心、と弱さを支えるチームワーク、

地域復興支援員に必要なスキルってこういうことなのかなと、背中をみて学びました。

 

支援員の業務を一言でいうなれば「調整」。

俯瞰し、間に入り、ときに悪役も厭わない。

こういう役割は距離が近すぎると難しい。

地域外に住んで正解という伏線はここで回収されるわけです。

 

【執筆】
元(公財)山の暮らし再生機構 地域復興支援員 臼井菜乃美(第4話)